YAG(ヤグ)とは
イットリウム (Yttrium)
アルミニウム (Aluminium)
ガーネット (Garnet)
の頭文字をとった名称で、人間の目には見えない近赤外線です。
工業用以外にも、メラニンを除去する目的で
医療用としても活用されています。
- エネルギー密度の高さが高品質のポイント
- 理想の溶接とは、熱影響範囲が狭く、溶け込みが深い溶接です。
この理想の溶接を得るためには、高いエネルギー密度を使って、接合部分を急速に溶融する必要があります。
強力なエネルギーを当てた場合、材料の浅い部分までは熱伝導現象によって溶かされます。
次いで溶融中心部に激しい金属蒸発が起き、キーホールが発生します。
ビームが移動すると、内部の溶融部分が流れ込み凝固することで溶接が完了します。
強力なレーザーは高いエネルギー密度をもっていますがエネルギー密度が低い場合は、熱伝導だけで溶融するため、深い溶け込みができません。
歪みが少なく強固な溶接が可能!
レーザー溶接はエネルギー密度が高く、材料を瞬時に溶かします。
熱が拡散しないので溶け込みが縦方向に深くなり、
その結果、熱影響(歪み・焼け焦げ)が少なくなり、
強固な溶接が可能になります。
- パワー密度の高い溶接の為、高速で溶接を行なうことが可能。
- 金属材料の吸収率が高く、溶接部分を狭く溶接する為、
熱変化による歪みを最小限に抑える溶接が可能。